二大認知症と、その他の認知症

認知症とは、脳が壊れて起こる病気だ。

 

脳が壊れるため、壊れた部分が司っていた知識や能力を失う。

 

失った知識や能力は、もはや戻らない。

 

というのも脳の神経細胞が、丸ごと壊れてしまっているので、脳の神経細胞が治ったとしても、知識や能力は失われたままで、全て一からやり直しである。

 

この認知症で一番多いのは、アルツハイマー病だ。

 

アルツハイマー病では、脳の海馬という器官が萎縮したり、側頭葉や頭頂葉の神経細胞がジワジワと壊れていく。

 

そのため、新しいことが覚えられなくなり、さらに昔の記憶もドンドン消えていく。

 

ヒドいときには、子供の時の記憶以外、全部消えてしまったりする。

 

なので結婚相手や自分の子供の顔すら、全く覚えていない(というか、知らない)などというような悲劇まで起こる。

 

子供の頃の記憶しか残ってなければ、結婚した後のことなど、覚えているはずもないってことだね。

 

アルツハイマー病の次に特徴的な認知症が、「レビー小体型認知症」だ。

 

レビー小体型認知症とは、なかなか聞き慣れない病名だが、手足がこわばって動かなくなるパーキンソン病の仲間だ。

 

主な症状は、無いものがモノが見えるとか、無い音が聞こえる「幻視」や「幻聴」などで、電信柱に話しかけたりするのもこのタイプだ。

 

ただし記憶障害はアルツハイマー病ほどヒドくないことが多くて、自分の見た幻について話せたりする。

 

また、レビー小体型認知症は、症状の起伏・変動幅が激しい病気で、日によっても季節によっても、症状が良くなったり悪くなったりする。

 

たとえば家族の顔も分からなくなったと思えば、しばらくするとまた判別できりする。

 

患者の病態が日によって変わるので、介護する側から言うと大変なタイプだ。

 

この二つの認知症以外にも、タイプの違う認知症が、もう二つある。

 

それが「脳血管性認知症」と、「前頭側頭葉変性症」だ。

 



前頭側頭葉変性症(FTLD)とは

脳血管性認知症というのは、脳の血管の病気が原因の認知症だ。

 

たとえば脳梗塞や脳出血が起こり、それが原因で脳細胞が傷む。

 

その結果、傷んだ脳領域にあった何らかの知能が失われるわけだ。

 

これは脳梗塞や脳出血の後遺症なので、非常にわかりやすい。

 

一方、前頭側頭葉変性症とは、脳の前頭葉や側頭葉が壊れて萎縮することによって起こるタイプの認知症だ。

 

アルツハイマー病でも側頭葉が壊れるが、前頭側頭葉変性症では前頭葉も壊れてしまう。

 

前頭側頭葉変性症には、壊れる部位によって大きく3つのタイプがある。

 

前頭側頭葉変性症の3つのタイプ
  • 前頭側頭型認知症…行動障害が強く出る
  • 意味性認知症…言語障害と行動障害の両方が出る
  • 進行性非流ちょう性失語…言語障害のみが強く出る
前頭葉は、意志を司る部分で、新しいことを始めたり、今までの習慣を変えたりするときに働く。

 

物事を比較するのも、前頭葉の働きだ。

 

また社会的にやってはいけないことを、やらないように制御する仕事もある。

 

モノを考えるとき、比べたり、利益と不利益を秤にかけたり、葛藤をする時に働くのが前頭葉で、ここが壊れると、考えずに行動してしまう。

 

前頭葉が壊れると、一日中、お酒で酔っ払ったような状態になる。

 

自制心が弱くなるので、急に歌を歌い始めたり、店の売り物を、お金を払わず食べたり、欲しいモノを万引きしてしまったりする

 


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