生活不活発病・廃用(はいよう)症候群とは

生活不活発病・廃用(はいよう)症候群とは

廃用症候群とは?

認知症やボケの症状が進行する原因の一つは、廃用(はいよう)症候群だ。

 

廃用症候群とは、安静にしていることで起こる心身の機能低下のことを言う。

 

病気やケガなどで長期間寝て過ごすと、足腰の筋肉が落ちてしまって、歩くこともままならなくなる。

 

関節も硬くなってしまって、動作がぎこちなくなり、ケガしやすくなったりする。

 

「廃用」という用語からは、乳が出なくなった廃用牛のようにもはや回復不能のイメージを持つが、使わないことで錆び付いているだけで、回復することが可能な場合も多い。

 

日常生活を活発に行わないことで発生する症状・病気という意味合いで、「生活不活発病」と呼ぶこともある。

 

さて廃用症候群を一言で言うと、「使わない機能は衰える」ということだ。

 

そして使わないことで衰えるのは、筋力だけでなく、脳の働きもってことだ。

 

大病をした人はボケが進みやすいと言うが、これは大きな病気をしたことで、周囲から大事に扱われすぎて、自分でできることもやらせてもらえず、その結果、頭がボケると言うことらしい。

 

認知症やボケ症状の悪化も、日常生活や仕事の様々な雑用を、自分でやらなくなったことで加速する。

 

そのため、認知症のリハビリでは、運動療法(理学療法)や、作業療法などといった、身体と頭を動かす活動を行う。

 

身体と頭を動かすことによって、認知症やボケの悪化を遅らせ、回復を期待するというわけだ。

 


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避難所の高齢者や病人が危ない

廃用症候群・生活不活発病は、災害の避難所地域で頻発するという。

 

避難所生活を送っていると、出かける場所も少なくなるし、身体を動かす機会も大幅に減る。

 

そのため身体の機能低下が、あっと言う間に進んでしまうらしい。

 

そして皮肉なことに、ボランティアや介護サービスが行き届くところほど、廃用症候群のリスクが高まるという。

 

頭や身体を使わないと、人間はどんどんボケるという認識が、一般の人に浸透していないため、ボランティアや介護者が、過剰に手助けしてしまうのだ。

 

その結果、患者の不活発度が増し、心身の機能や能力がドンドン下がり、廃用症候群・生活不活発病に陥ってしまうと言うことらしい。

 

では、この病気の症状をもう少し具体的にみてみよう。

 

生活不活発病・廃用症候群の具体的な症状は次のようなモノだ。

 

生活不活発病・廃用症候群の例(部分症状)
  • 関節拘縮(関節の可動域が狭くなる)
  • 廃用性筋萎縮(筋力低下・筋持久性低下)
  • 廃用性骨萎縮(骨密度低下)
  • 皮膚萎縮(肉割れ・妊娠線)
  • 床ずれ(皮膚の壊死)
  • 静脈血栓症・肺塞栓症
生活不活発病・廃用症候群の例(全身症状)
  • 心肺機能低下
  • 起立性低血圧(起き上がると血圧が急激に下がる)
  • 消化器機能低下(食欲不振/便秘)
  • 尿量の増加 →血液量の減少・脱水
生活不活発病・廃用症候群の例(精神・心理症状)
  • うつ状態
  • 知的活動低下
  • 周囲への無関心
  • 自律神経不安定
  • 姿勢・運動
  • 調節機能低下(汗をかかない・体温調節ができない)

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